きなこ日記

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安らかに。。。 

常滑に来てから、お世話になった恩人のじいさんが亡くなった。

以前、借りていた貸工房の大家さん。

出会ったときには、すでに70を過ぎたおじいさんだったが
細身のからだつきでありながら、毎日パワフルに、趣味の大工仕事を活かし
昔、盆栽鉢の工場だった古い建物内に沢山の部屋を増築して
国内外・老若男女問わず、陶芸・絵画・その他諸々を志す人々に場所を与えてくれた。

県外から制作する場所を求めてやってきた若者たちにとって
オープンに受け入れてくれた、このじいさんの器量の大きさは量りしれない。

出会いは、常滑に来て2年目。
観光客相手の陶芸教室で働いていたとき、他用で掛けてきた大家さんからの電話を取った私は、花器工場の3年の修行を終える直前のhoppe氏の仕事場を貸してほしいと
思わずお願いしてしまったのだった。
hoppeは、それから世話になり、私も数年後、仕事場に困り、部屋を作ってもらった。

部屋を作ってもらう約束をしたとき、増築部分には屋根も床もなかった。
もともと大家さんの私用の部屋だった所を広くしてあげるからって。

数ある大家さんの大工仕事の中でも、大工事だったに違いない。
すきま風と雨漏りのすごい部屋だったけど、ありがたく使わせてもらった。

つくる空気。
この頃、いい気が工房内に溢れてた。

数年して、雨漏りのしない広い部屋に移って、快適だったのだけど
工場全体の老朽化がはげしく、私もcodecoを妊娠。
これが転機となって、泣く泣く、この工房を後にした。

ほんとに泣く泣く。

仕事場を出ます、と大家さんに話をした日だったか
いつものように私の部屋に顔を出した大家さん。

私はロクロをまわしていた。

椅子に腰掛け、足を組むと
「あんたがいなくなるとさみしいな~」ってニコニコして言った。

大家さんには申し訳ないのだけど、この時、もう会えないような気持ちになって
思わず、ぽろぽろ泣いてしまった。
びっくりした顔して優しい声をかけてくれたっけ。

本当に感謝してます。
これからも見守っていてくださいね。


最初に作ってもらった部屋。上の窓からはいる光が好きだった。



codecoを妊娠中。最後の部屋。


この工房も、とうとう閉鎖が決まった矢先のことでした。
感謝と共に、ご冥福をお祈り申し上げます。 
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